
そう言えば今年はこんなことにトライアルもした・・・
それは水彩画である。
紙單としての最初の作品と同じく、私は大切に額装して
工房に飾っています。
紙單で独立すると言い出した時、妻はキツネにでもつままれた
ような顔をしました・・・あの時の顔は今でも忘れることができない。
最初のイベントで2枚しか売れなかったレプリカ。
一人は昔を懐かしんでいたTT500を買ってくれた親父さんと、もう一人は
小学校の男の子でした。
何度も私のブースを訪れては欲しそうな顔をして作品を眺めていた彼。
とうとう最後には母親まで連れてきて¥1,000のレプリカを欲しいと
お願いしていましたが、母親はとてもイヤそうな顔をして彼の手を引いた・・・

私はその時の彼の悲しそうな顔を今でも覚えています。
私はレプリカを手に取り彼にあげようとしました。
その時、妻はこう言ったのです「欲しいなら買うということを学ばせないとダメよ・・・」
彼が母親に手を引かれて行ってから数分経った時のこと、グチャグチャになった千円札
を握りしめて笑顔の彼がやってきた。
「コレだべ!!」そう私が言うと彼は満面の笑みを浮かべたのです。
今思えば、彼がいなければ紙單はあの時で終わっていたでしょうね〜。
子供は正直です・・・その正直な感性に支えられスタートした8年間でした。
ハローワークに並び職探しをすることも一つの試練と思っていましたが、運がよく
私を必要としてくれる方との出会いがありました。
これもオートバイが繋いでくれていた縁なのかもしれない。
入社日に持参するのは採用が決まってから書いた履歴書と、サラリーマンとして
第三の人生を私と一緒に歩む大和号のマグカップです。
これからはシークレットな自分もいいじゃないと思えば、商売の為に沢山の
プライベートも私は切り売りしてきたのですよね。
これからは内緒ごとが沢山できる・・・これが普通なんだろうな・・・・







